腎移植後にE型肝炎慢性化 免疫低下、3例を確認 

 腎臓移植を受けた後に、E型肝炎で通常は発生しない慢性化を起こした患者が3例確認されたことが17日、大河内信弘筑波大教授らのチームの全国調査で分かった。慢性化は肝がんや肝硬変につながる恐れがある。肝臓の移植後に慢性化した例は知られていたが、より件数の多い腎臓移植で判明したのは初めて。

 腎臓移植を受けた人は、E型肝炎ウイルスに感染している割合が一般の人より30倍高いことも明らかになった。拒絶反応を抑える薬による免疫低下の影響とみられ、厚生労働省は関係する学会に、感染の可能性を考慮して対応するよう通知した。


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