セクハラで前村長に賠償命令 宮城県大衡村、パワハラも

 宮城県大衡村の跡部昌洋前村長(69)からセクハラやパワハラを受けたとして、一時親密な関係にあった村の元職員の60代女性が1千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、仙台地裁は24日、訴えの一部を認め、165万円の支払いを命じた。

 判決理由で村主隆行裁判長は「村長という立場にありながら、部下に不法行為をした」と認定。「親密な関係だったとしても決して許されない」と指摘した。女性側が主張していた性的な関係の強要はセクハラと認めなかった。

 女性は2015年3月に提訴。村議会が不信任決議したことを受けて、跡部氏は議会を解散した後、村長を辞職した。


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