特別抗告の早期棄却を、大崎事件 最高裁に弁護団が要請

記者会見する弁護団の鴨志田祐美事務局長(左)ら=20日午後、東京・霞が関の司法記者クラブ

 鹿児島県大崎町で1979年、男性の遺体が見つかった大崎事件で、殺人罪などで10年間服役した原口アヤ子さん(90)の弁護団が20日、再審開始決定を不服とした検察の特別抗告を早期に棄却するよう求め、最高裁に要請書を提出した。

 要請書は「特別抗告は従来の主張の蒸し返しで、無意味な裁判の引き延ばしは許されない」と指摘。提出後に記者会見した弁護団の鴨志田祐美事務局長は「冤罪は法曹三者全てに責任がある。先達の過ちは全員で反省すべきだ」と述べた。

 原口さんの長女京子さん(63)は「間違いは間違いと認めてもらい、早く無罪を勝ち取りたい」と訴えた。


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