明治大に8億円超の支払い命令 東京地裁、スポーツ施設計画巡り

 明治大が遊園地の跡地にスポーツ施設を建設する計画を断念したため損失が出たとして、用地取得を委託された三菱商事が土地購入代など計約60億円の支払いを求めた訴訟の判決で、東京地裁は20日、明大に約8億3900万円の支払いを命じた。

 判決によると、三菱商事は東京都日野市にあった遊園地「多摩テック」の跡地を取得。明大は2013年、東日本大震災による資材の高騰などを理由に建設計画を中止し、三菱商事から土地を買い取らなかった。

 田中秀幸裁判長は「計画の断念はやむを得ないが、明大は事後処理として土地購入の可能性を誠実に協議する義務があったのに怠った」と指摘した。


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