「自分は誰」ただ知りたい 順天堂大新生児取り違え男性訴え

母子手帳を手に取材に応じる男性=19日、東京・東新橋

 「自分は誰で、親はどんな人なのか。ただ、それを知りたい」。順天堂大順天堂医院(東京)で51年前に赤ちゃんの取り違えが起きたとされる問題で、当事者の男性=東京都=が20日までに共同通信の取材に応じた。医院は取り違えた相手方の情報提供を拒否しており、男性は「今となっては取り戻せない人生を歩んできた。せめて実の親に会いたい」と訴えている。

 子どもの頃、近所の人や友人から「親に似ていない」と言われては傷つき、どこか似ているところがないかを必死で探したという。家族の中で男性だけ血液型が違い、母の浮気を疑った父は家を出て行き、結局離婚することに。


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