豪グレートバリアリーフが壊滅死 16年の水温上昇で全体の3割

オーストラリア・グレートバリアリーフで、著しく白化したサンゴ(中央右)=ガーガリー・トーダ氏撮影、オーストラリア研究会議サンゴ礁研究センター提供(共同)

 【シドニー共同】オーストラリアの研究チームは19日、2016年に長期間続いた海水温の極端な上昇の影響で、同国北部沖にある世界最大のサンゴ礁「グレートバリアリーフ」が全体の約3割に及ぶ壊滅的な大量死を起こしたとする調査結果を発表した。英科学誌ネイチャーも結果を掲載した。

 グレートバリアリーフは国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産。チームは、グレートバリアリーフは気候変動に脅かされているとして、産業革命以前と比べて2度をはるかに上回る気温上昇を将来的に抑制できないと、サンゴ礁の生態系が根本的に変化してしまうと警告している。


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