野党、財務次官更迭を再要求 本人はセクハラ否定

財務省を出る福田淳一事務次官=16日午後6時21分

 財務省の福田淳一事務次官は16日、「週刊新潮」が報じた女性記者へのセクハラ疑惑を否定、次官続投にも意欲を示し、新潮側と全面的に争う姿勢を見せた。野党は福田氏の説明に納得せず、政府に更迭を重ねて要求した。財務省は事実の解明には福田氏の言い分だけでなく、女性記者らの話も聞く必要があるとして、外部の弁護士に調査を委託。被害の有無など関連情報の提供を報道各社に呼び掛ける異例の協力要請を行った。

 疑惑が先週報じられて以降、財務省が処分を見送る一方で、辞任を求める声が与党にも拡大。福田氏が報道後初めて見解を示したが、野党は反発し、事態収拾の見通しは立っていない。


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