玄海原発の蒸気漏れで対応策議論 佐賀県の専門家、九電を聴取

佐賀県玄海町の九州電力玄海原発3号機=3月23日

 佐賀県は13日、九州電力玄海原発3号機(同県玄海町)の配管に穴が開き蒸気が漏れたトラブルに関し、必要な対応策の議論につなげるため専門家に意見を聴く会合を佐賀市で開いた。九電は雨水による配管表面の腐食が穴の原因とみられると説明。出席した専門家からは再発を防ぐには早めの処置を徹底すべきだといった指摘が出た。

 会合には県が玄海3、4号機の再稼働に同意するかどうかの判断に役立てるため立ち上げた専門部会のメンバー7人のうち原子力工学や地震工学などの専門家6人が参加。九電の担当者は、再稼働前の点検で管を覆うカバーにさびを見つけたが、状況判断が甘かったことを認めた。


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