28〜33年ごろ医師余剰に 厚労省の将来推計

 厚生労働省は12日、医学部の定員が現状のままならば、遅くとも2033年ごろには必要とされる医師約36万人を確保でき、その後は余るとした将来推計を明らかにした。医師の需要をこれより低く見積もった場合は、28年ごろに医師不足が解消され、余剰に転じると試算。同日開かれた有識者検討会で提示した。

 検討会は、20〜21年度の定員は現状をおおむね維持する方針を了承したが、今後は定員減も視野に入れた議論が進みそうだ。

 地域によっては医師が不足している問題を受け、政府は08年に定員増を決定。医師は増え続けているが、地域や診療科間での偏りは解消されていない。


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