理研が京都にiPS創薬拠点 開所式に山中さんら出席

「iPS細胞創薬基盤開発連携拠点」の開所式典に出席し、あいさつする京都大iPS細胞研究所の山中伸弥所長=9日午後、京都府精華町

 理化学研究所は9日、京都府精華町の「けいはんな学研都市」(関西文化学術研究都市)で、さまざまな細胞に変化できる人工多能性幹細胞(iPS細胞)を活用した新薬開発のための施設「iPS細胞創薬基盤開発連携拠点」の開所式典を行った。松本紘理事長や京都大iPS細胞研究所の山中伸弥所長が出席し、完成を祝った。

 患者の細胞からiPS細胞を作製すると、患者の病気に特有の症状を体外で再現でき、薬の候補物質を加えて効果や安全性を確かめられる。こうした技術を企業や研究機関などに提供する。開設は今月1日付。

 式典で、山中所長は「患者や家族に朗報が届くことを祈願します」と話した。


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