秘密文書の保存期間を1年以上に 衆院情報監視審査会が見直し要求

大島衆院議長(右端)に、特定秘密に関する審査結果の報告書を提出する衆院情報監視審査会の額賀福志郎会長=28日午前、国会

 特定秘密保護法の運用状況をチェックする衆院情報監視審査会は28日午前、政府が指定した特定秘密に関する審査結果の報告書を議決し、大島理森衆院議長に提出した。各省庁が特定秘密を含む行政文書の保存期間を「1年未満」に分類すれば、独自判断で廃棄できるのは問題だとして、保存期間を原則1年以上とするよう関係法令の見直しを政府に要求した。文書管理規則の改正や監視機能の強化も求めた。

 報告は今回が3回目。過去2回と同じく、国会法に基づく政府への「勧告」は行わず「意見」にとどめた。額賀福志郎会長が4月の衆院本会議で概要を説明する予定だ。


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