反対意見封殺「危険」とオバマ氏 米政権暗に批判

東京都内で開かれたイベントで話すオバマ前米大統領=25日(NPO法人世界開発協力機構提供)

 オバマ前米大統領が25日、東京都内で対話イベントに出席した。任期を振り返り「あえて反対意見に耳を傾けるようにしていた」と強調、賛成者で周りを固めるのは「危険だ」と述べ、名指しは避けつつも政権高官の更迭を繰り返すトランプ大統領を暗に批判した。自身が取り組んだ核軍縮について「将来の世代を守るためにも今、種をまくべきだ」と訴えた。

 NPO主催の「世界オピニオン・リーダーズ・サミット」で登壇したオバマ氏は、米国の現状に関し「人々は自分の世界観に合ったニュースを選ぶようになり、偏っている」と指摘。客観的な事実に基づき議論すべきだと呼び掛けた。(共同)


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