歴史資料の原本展示へ 新公文書館計画最終案

 政府が策定した新国立公文書館の建設計画の最終案が22日、判明した。国民が歴史的文書に接することで、保存の重要性への理解を深められるよう展示機能を重視。日本国憲法や終戦詔書などを想定し、日本の歴史をたどる上で象徴的な資料の原本を展示すると明記した。2021年度から工事に入り、26年度の完成と開館を目指す。政府筋が明らかにした。3月中に有識者会議に報告し決定する。

 計画案では、新公文書館について「国のかたちや国家の記憶を伝え、将来につなぐ場」と定義。「民主主義の根幹を支える知的資源である歴史的公文書の保存や利用の拠点」と位置付けた。


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