香港大富豪の李嘉誠氏が引退 長江実業、一代で財閥築く 

記者会見で引退を表明した李嘉誠氏=16日、香港(共同)

 【香港共同】アジアを代表する実業家で香港の大富豪、李嘉誠氏(89)が16日、香港で記者会見し、財閥の中核企業「長江和記実業(CKハチソンホールディングス)」などの主席を退任すると表明した。5月の株主総会を経て、副主席を務める長男の李沢鉅氏(53)が後を継ぎ、自身は上級顧問に就任する。

 1928年に中国広東省で生まれ、英統治下の香港に移住。20代で設立したプラスチック製造会社の造花が「香港フラワー」として大ヒットし、不動産などに事業を拡大。中国大陸にも積極投資し、一代で財閥を築いた。2012年に長男を後継者に指名していた。


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