不妊治療で離職16% 両立困難、厚労省初調査 

 不妊治療と仕事の両立に関し、働く男女を対象に厚生労働省が実施した初の調査で、両立を諦めて離職した人が治療経験者の16%に上ることが16日分かった。逆に治療をやめた人は11%で、雇用形態を変えた人は8%だった。両立の難しさとして、精神面・体力面の負担の重さや、通院回数の多さを挙げる人が目立った。

 厚労省は企業も対象に調査。67%の会社が不妊治療中の従業員を把握していなかった。厚労省は「職場で知られたくないという人が多く、潜在化しているのではないか」と分析している。治療を支援する社内制度があるのは19%にとどまった。


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