福島第1で溶融核燃料試験採取へ 政府と東電、19年度までに 

福島第1原発2号機原子炉格納容器の底で見つかった燃料集合体の一部とその周辺の溶融核燃料と思われる堆積物=1月(国際廃炉研究開発機構提供)

 東京電力福島第1原発事故で溶け落ちた核燃料(デブリ)の本格的な取り出しに向けて、政府と東電が2019年度までに、試験的に少量のデブリを採取する方向で検討していることが16日、分かった。関係者が明らかにした。デブリの硬さや成分など性状を把握し、取り出しのための装置の開発などにつなげる。

 試験採取はごく微量になる見通しで、廃炉工程表上のデブリ取り出し開始とは区別する。現時点では、原子炉格納容器内でデブリが確認され、内部構造物の損傷の比較的少ない2号機が対象になる可能性が高い。


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