ヤマト賃上げ3・6% ドライバー正社員化推進 

 宅配便最大手のヤマト運輸の2018年春闘は15日、定期昇給とベースアップ(ベア)を含めて1万1千円(3・6%)の賃上げを実施することで妥結した。労働組合の要求に対して満額回答となった。パート時給の引き上げや、フルタイムのドライバーを全て正社員として採用することでも合意した。

 物流業界の人手不足の深刻化を受け、人材確保のために待遇改善の必要性が高いと判断した。前年の春闘では、賃上げ要求額は同じ1万1千円だったが、妥結額は6338円だった。

 パート時給の引き上げ水準は決めていない。労組は今回、初めて具体的な幅を示し、時給40円の引き上げを求めていた。


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