恐竜ふ化を巣の化石で解明、名大 北極圏でも卵成長 

 恐竜が卵をふ化する方法を巣の化石から解明したと、名古屋大などの研究チームが15日付の英科学誌電子版に発表した。北極圏といった厳しい環境でもなぜ卵の成長ができたのかを知る手掛かりになると指摘している。

 草食恐竜「竜脚形類」は砂岩と泥岩から巣の化石が発見された。砂で温めるのは太陽光熱か地熱を利用できる温暖地域で見られる方法で、土に埋めるのは寒冷地では植物の発酵熱を使った可能性があるという。

 草食恐竜「ハドロサウルス類」は植物の発酵熱、「鳥類に近い恐竜」は地上で卵を抱いて温めていたと巣の化石から推定できるため、寒冷地でも卵の生育が可能だったとみられる。


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