東レ、オランダの炭素繊維買収へ 航空機向け事業を強化 

 東レは15日、オランダの炭素繊維加工大手テンカーテ・アドバンスト・コンポジット・ホールディング(TACHD)を9億3千万ユーロ(約1220億円)で買収すると発表した。航空機向けを中心に炭素繊維事業を強化する狙い。東レとしては過去最大の買収となる。

 親会社から2018年後半に全株式を取得する。東レの須賀康雄常務が15日午前に記者会見して戦略などを説明。

 TACHDは欧州の航空機大手エアバスなどと取引があり、年間の売上高は2億ユーロ。オランダや英国などに生産拠点を持つ。炭素繊維複合材を熱で柔らかくしてから部品に加工する技術に強みがある。


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