復興拠点・大熊町の除染作業公開 福島原発事故、帰還困難区域 

復興拠点で除染を行う作業員=14日午前、福島県大熊町

 環境省は14日、東京電力福島第1原発事故に伴い立ち入り制限されている福島県大熊町の帰還困難区域で、再び居住できるように整備する「特定復興再生拠点区域」(復興拠点)の除染作業を報道陣に公開した。復興拠点の整備計画に基づく除染開始は、昨年12月の同県双葉町に続き2例目。

 全町避難が続く大熊町の面積の約6割に当たる約4900ヘクタールの帰還困難区域のうち、復興拠点は約860ヘクタール。国費を投じて除染や建物解体工事とインフラ整備を進める。JR大野駅周辺は常磐線の全線開通に合わせて2019年度末ごろまでの避難指示の先行解除を目指す。


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