「ロシア関与の可能性」と英首相 軍事使用可能な神経剤を使用 

英下院で発言するメイ首相=12日、ロンドン(AP=共同)

 【ロンドン共同】英国のメイ首相は12日の下院で、英南部ソールズベリーで元ロシア情報機関員らが神経剤で襲撃され重体となった事件について「ロシアが関与した可能性が極めて高い」と述べた。旧ソ連が開発し、軍事目的で使用可能な神経剤「ノビチョク」の一種が使われたと断定した。ジョンソン英外相は同日、駐英ロシア大使を呼び、13日中に説明するよう求めたという。

 メイ氏は「信用できる回答」がなければ「英国に対するロシアの違法な武力行使」とみなし、これまで以上の大規模な制裁を行うと強く警告した。ロシア外務省のザハロワ情報局長は12日、メイ氏の発言を「でたらめだ」と批判した。


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