語り部活動継続、71%が不安 7年で苦境、利用者減や高齢化 

宮城県石巻市立大川小で「語り部ガイド」(中央)の話を聞く人たち=4日

 東日本大震災の被災地を案内し、体験談や教訓を伝える「語り部ガイド」を実施している団体の71%は、活動継続に不安を抱いていることが10日、共同通信のアンケートで分かった。関心低下による利用者の減少や、担い手の高齢化が要因で、行政などの支援拡充を求める声が相次いだ。11日で震災から7年。千年に一度とも言われた大災害の記憶を継承する活動が、苦境に立たされている。

 岩手、宮城、福島3県の50団体に1~2月、アンケートし、41団体から回答を得た。

 将来的に活動を継続できなくなるのではないかとの不安を、32%が「大いに感じる」、39%が「ある程度感じる」とした。


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