反核掲げる高校生2人がオスロへ ノーベル賞委員会に平和大使紹介 

出発式であいさつする中村涼香さん(右)=10日午前、長崎市

 核兵器廃絶を目指して署名活動に取り組む広島、長崎両市の市民団体「高校生平和大使派遣委員会」は10日、ノルウェー・オスロへ派遣する女子高生の出発式を長崎市で開いた。国連機関に署名を毎年提出している大使の取り組みを、ノーベル賞委員会などに紹介することが主な目的。

 渡欧するのは長崎県の活水高2年、中村涼香さん(17)と、昨年の大使として国連欧州本部を訪れた広島県の英数学館高2年、船井木奈美さん(17)。中村さんは「唯一の戦争被爆国の若者として、原爆の実相や被爆者の苦しい思いを訴えたい」と意気込み、JR長崎駅前での式に臨んだ。


  • LINEで送る