新燃岳で爆発的噴火 警戒範囲、火口4キロに拡大 

爆発的噴火を起こし、溶岩と噴煙を噴き出す宮崎、鹿児島県境の霧島連山・新燃岳=10日午前1時55分

 気象庁は10日、宮崎、鹿児島県境の霧島連山・新燃岳(1421メートル)で未明に起きた2回の爆発的噴火により、大きな噴石が火口から約1・8キロ飛んだと発表した。同庁は、火山活動がさらに活発になる恐れがあるとして、噴火警戒レベル3(入山規制)は継続した上で、火口から半径約3キロとしていた警戒範囲を約4キロに拡大した。

 同庁によると、午前1時55分ごろと同4時25分ごろに爆発的噴火が発生。噴煙は、1日以降の連続的噴火の中で最も高い、火口上4500メートルに達した。鹿児島県霧島市では、爆発による空気の振動「空振」も観測した。


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