津波で亡くなった教習生遺族講演 宮城県山元町、「防災意識を」 

 東日本大震災の津波で亡くなった旧常磐山元自動車学校(宮城県山元町)の教習生の遺族らが9日、町内で関東や関西地方の大学生約150人を前に講演し「災害が起きた時に大切な人を守れるよう、防災意識を持つことが大事だ」と訴えた。

 学校では、当時18~19歳の教習生25人が徒歩や送迎車で避難中に津波の犠牲になった。長男=当時(19)=を亡くした寺島浩文さん(55)は「息子はもう戻ってこない。学校や勤め先で危機管理を徹底してほしい」と語った。

 東京都多摩市の大学1年広瀬静香さん(19)は「悲しい気持ちはずっと消えないのだと感じた。自分の防災意識を見直したい」と話した。


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