神鋼社長が4月引責辞任 6社部門で新たな不正判明 

記者会見の冒頭に謝罪する神戸製鋼所の川崎博也会長兼社長=6日午後、東京都中央区

 神戸製鋼所は6日、一連の製品データ改ざん問題の責任を取り、川崎博也会長兼社長(63)が4月1日付で辞任すると発表した。次期社長は近く開催する取締役会で決定し、公表する。不正の温床となったアルミニウム・銅事業部門を担当する金子明副社長(63)も辞任する。両氏とも6月の株主総会で取締役からも退く予定だ。

 神戸製鋼は6日、外部調査委員会の調査に基づく最終報告書を公表した。問題の経緯を調べる過程で系列会社を含む6社・部門で新たな不正が判明。これまでに発覚した製品の納入先も精査した結果、新たに163社に不正な製品を納入していたことが分かった。


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