知床に流氷、オオワシ集う 北海道羅臼町沖 

北海道・知床の羅臼町沖に飛来した国の天然記念物オオワシ(手前)とオジロワシ=26日

 世界自然遺産の北海道・知床の羅臼町沖に流氷が広がり、国の天然記念物オオワシが越冬のために集まっている。26日午前、翼を広げると2メートル以上になるオオワシが優雅に舞う姿に、クルーズ船の乗客らが見入った。

 羅臼町と北方領土・国後島に挟まれた根室海峡では、オオワシやオジロワシが朝日を浴びながら流氷の上で羽を休めたり、船の上を滑空したりしていた。クルーズ船の乗員が餌の魚をまくと、約50羽が集まって奪い合い、観光客らはカメラのシャッターを切り続けた。

 英国から訪れたフィリップ・トンプソンさん(57)は「素晴らしい経験だった」と満足そうだった。


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