「強制労働の事実を否定」と批判 不二越株主総会で韓国人遺族 

 太平洋戦争中に女子勤労挺身隊として朝鮮半島から、機械メーカー「不二越」に動員された韓国人の遺族の金明培さん(87)が21日、富山市で開かれた同社の株主総会に出席し「不二越は強制労働の事実を否定している」と批判した。

 金さんによると、強制労働を巡る同社の責任をただした金さんに対し、不二越側は「係争中であり、国家間の問題でもあるので回答できない」と言及を避けたという。

 総会後に記者会見した金さんは「強制労働を隠蔽する意図を感じる。事実から逃げても解決はない。徹底的に究明してほしい」と強調した。


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