金子さん訃報、被爆者ら惜しむ声 「痛みに寄り添った人」 

 自らの戦争体験を語り、平和運動にも尽力した俳人金子兜太さんの訃報に、被爆者や関係者は「体を張って権力に対抗する人」「痛みに寄り添った人」と惜しんだ。

 日銀時代には被爆地長崎で勤務し、〈湾曲し火傷し爆心地のマラソン〉という句を生んだことでも知られる。長崎県被爆者手帳友の会の井原東洋一会長(81)は「体を張って権力に対抗する人という印象を持っていた。残念だ」と話した。

 長崎県平和運動センター被爆者連絡協議会の川野浩一議長(78)も「平和運動にとって大事な人を失った。平和への思いを引き継いで頑張っていきたい」と惜しんだ。


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