チベットへの日本の支援訴え 亡命政府首相「行動を」 

国会内で講演するチベット亡命政府のロブサン・センゲ首相=20日午後

 チベット亡命政府(インド北部)のロブサン・センゲ首相が20日、国会内で講演し、チベットへの日本の支援を訴えた。米政府は予算を組んで、インド、ネパールに住むチベット族を後押ししているとして「具体的に行動を起こしてくれると強く願っている」と述べた。

 中国政府への抗議の焼身自殺が相次いでいる、チベット自治区の現状を説明。取材規制のため「記者が自治区に入るのは、北朝鮮を取材する以上に難しいと言われている。写真も撮れず、チベットに関する情報が語られない」と指摘した。

 センゲ氏は、インド亡命中のチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世から政治的実権を委ねられている。


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