甲状腺がん支援の輪を広げて 新宿の寺で演奏会、患者の手紙も 

甲状腺がんについて理解を深めてもらおうと開かれたコンサート=17日午後、東京都新宿区の専福寺

 東京電力福島第1原発事故後に甲状腺がんと診断された子どもの療養費を支援するNPO法人「3・11甲状腺がん子ども基金」は17日、甲状腺がんについて理解を深めてもらおうと、東京都新宿区の専福寺でコンサートを開いた。「精神的にも経済面でもかなりの負担があった」と訴える福島県出身の女性患者の手紙を紹介し、支援の輪が広がるよう求めた。

 本堂で和太鼓や木魚などを使った9曲が演奏され約70人が聞き入った。演奏の合間に患者の手紙が読み上げられ「将来の結婚や差別など考えなければならない問題は数多くありました。家族は私以上に深い悲しみがあった」と訴えた。


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