南アフリカのズマ大統領辞任 汚職疑惑や不景気で批判 

辞任を表明する南アフリカのズマ大統領=14日、南アフリカ・プレトリア(ロイター=共同)

 【ケープタウン共同】南アフリカのズマ大統領(75)が、14日のテレビ演説で辞任を表明した。任期は来年までだったが、汚職疑惑や不景気で国民の批判が噴出。与党アフリカ民族会議(ANC)が下院で15日に不信任決議案を可決させる方針を決めたため退陣が避けられない情勢だった。昨年12月にANC議長(党首)に就いたラマポーザ副大統領が後任となる見通し。

 隣国ジンバブエでも昨年11月、40年近く実権を握ったムガベ大統領が辞任。政治の腐敗が深刻なアフリカで、世論を背景に首脳らが事実上追放される事態が相次ぎ、他の国々にも影響を及ぼす可能性がありそうだ。


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