全小中校にエアコン設置へ、所沢 住民投票の結果受け 

 埼玉県所沢市の藤本正人市長は14日の記者会見で、全ての市立小中学校にエアコンなど空調設備を設置すると表明した。同市では付近の入間基地を離着陸する自衛隊機の騒音対策で窓を閉めて授業するため、いったんエアコン設置が決まったが、2011年に就任した藤本市長が計画を中止。15年には異例の住民投票に発展していた。

 藤本市長は「快適さを最優先した生き方を転換すべき」との考えは変わらないとした上で「違う考えの人もいる。エアコンは入れるが、自然と寄り添う手法を検討する」と述べた。事実上の方針転換で、18年度当初予算案に調査費350万円を計上した。


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