高校指導要領、公民で公共を新設 歴史に統合科目、固有の領土明記 

文部科学省

 文部科学省は14日、2022年度の新入生から順次実施する高校学習指導要領の改定案を公表した。「国家や社会の形成者に必要な資質・能力を育む」として、公民で必修科目「公共」を新設。安全保障などを取り上げ主権者教育にも注力する。地理歴史では近現代の日本史と世界史を統合した「歴史総合」を設け必修とし、固有の領土も明記した。大学入試改革を踏まえ、英語は「読む・聞く・話す・書く」の4技能育成に向けて科目を組み直すなど、全体的に大幅再編となり、計27科目が新設された。

 改定案は全教科で「主体的・対話的で深い学び」の実践を柱に掲げ、科目ごとに指導内容を詳述している。


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