スマホ位置情報で労災申請 福岡、死亡店長の在店時間算出 

 大手居酒屋チェーンの福岡市の店舗で昨年6月、男性店長=当時(53)=が死亡したのは長時間労働が原因として、スマートフォン位置情報の記録を基に遺族が労災申請したことが14日、分かった。代理人弁護士は位置情報で店にいた時間を算出したとし「客観性のある証拠で、過労問題に立たされている人にとって自衛策となる」と話している。

 運営会社は「申請手続きや労働基準監督署の調査には協力する」とした上で「会社が把握する時間外労働時間は労災認定基準に達しておらず、位置情報による在店時間には非労働時間が含まれている」としている。

 遺族は昨年12月、福岡中央労基署に労災申請した。


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