「録音図書」作成しやすく 身体障害者向け、法改正へ 

 文化庁は、本の内容を音声化した「録音図書」を、手が動かないなどの障害によって読書が困難な人向けにも作りやすくするため、著作権者の許諾を得なくて済む著作権法の例外対象に加えることを決めた。近く閣議決定する同法改正案に例外拡大を盛り込み、今国会での成立を目指す。

 現行では、視覚障害者向けの作成は許諾を不要としているが、本を持ったりページをめくったりすることが困難な人は、対象になっていない。許諾手続きがなければ一層の普及につながると期待している。

 公立図書館などが利用者の求めに応じて、録音図書の音声データを電子メールで送信することも併せて可能にする。


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