英側と「本質的な不一致」 移行期間巡りEU交渉官 

 【ブリュッセル共同】英国の欧州連合(EU)離脱直後の移行期間などを巡りブリュッセルで6~9日に行われた協議について、EUのバルニエ首席交渉官は9日、記者会見し、移行期間中の法令違反への対応などで双方に「本質的な不一致」があるとし、この状況が続くなら交渉はまとまらず、移行期間は設定できないと訴えた。

 英側は9日、自由貿易の維持など英EUの将来の関係をどう構築する方針かEU側に伝える予定だったが、英側はこれをキャンセル。国内調整の遅れが原因とみられる。

 バルニエ氏は「(離脱を)成功させたいなら1分たりとも無駄にできない」と強調、英側の姿勢に懸念をにじませた。


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