幹細胞発見し血管再生成功 マウス実験、大阪大 

 血管を作り出す元になる「血管内皮幹細胞」を発見し、傷んだ部位に移植して長期間、血管を再生することにマウスを使った実験で成功したと、大阪大微生物病研究所の高倉伸幸教授らのチームが8日付の米科学誌に発表した。

 出血が止まりにくい血友病や、血管が詰まって起きる虚血性疾患の治療法開発につながると期待されるという。

 血管内皮細胞は血管の内側の表面を覆う薄い細胞。血液と周囲の組織との間で栄養素や老廃物の交換などを行うため、傷むと組織や臓器の機能低下につながるとされる。


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