経常収支の黒字、リーマン後最大 17年、21兆8742億円 

横浜港のコンテナターミナル=2017年

 財務省が8日発表した2017年の国際収支速報によると、海外とのモノやサービス、投資の取引状況を示す経常収支の黒字額は前年比7・5%増の21兆8742億円だった。リーマン・ショック前年の07年(24兆9490億円)以来、10年ぶりの高水準。好調な世界経済を背景に、企業が海外子会社から得る配当金や訪日外国人が日本で使うお金が増加したことが主因。日本がモノの輸出だけでなく、投資や観光で外貨を稼ぐ構造に変化していることが鮮明になった。

 リーマン後最大となった経常黒字は比較可能な1985年以降でみると、07年に次いで2番目に大きかった。


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