英、関税同盟の離脱を堅持 EUから独自性確保 

 【ロンドン共同】英政府は欧州連合(EU)離脱に合わせ、域内の関税がない「EU関税同盟」から抜ける方針を堅持すると表明した。経済的な悪影響を緩和できるとして残留を求める声が高まっていたが、EUのルールに縛られず通商政策で独自性を確保することを優先する。両者は5日、貿易など将来の関係を巡る「第2段階」の交渉を始めたが、先行きは依然見通せない。

 「関税同盟に残ることは政府の政策ではない」。英首相官邸は5日の声明でこうくぎを刺した。メイ首相の周辺が残留を検討しているとも伝えられたが、官邸は従来の立場に変更がないと改めて説明した。


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