宮大工の技術、ユネスコに申請へ 無形文化遺産 

ユネスコ無形文化遺産の候補を選定した国の文化審議会=7日午後、文化庁

 国の文化審議会は7日、2020年の登録を目指す国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産の候補として、宮大工や左官などが継承する「伝統建築工匠の技」を選定した。「木造建造物を受け継ぐための伝統技術」とのサブタイトルを付け、政府が今年3月末までに登録を申請する。

 専門家の評価機関による事前審査を経て、20年11月ごろに開かれるユネスコ政府間委員会で登録の可否が審査される見通し。

 対象は、国の文化財の一種「選定保存技術」になっている14分野の技術。檜皮ぶきに代表される屋根ふきや、彩色、漆塗り、手縫いの畳製作技術などが含まれる。


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