教員採用者、17年ぶりに減少 公立、競争率は横ばい5・2倍 

 都道府県と政令市の教育委員会などが2016年度に実施した小中高校、特別支援学校など公立学校の教員採用試験で、採用者数が前年度から511人減の3万1961人となり、17年ぶりに減少したことが7日、文部科学省の調査で分かった。競争率の全国平均は前年度と同じ5・2倍だった。

 小学校は320人増の1万5019人だったが、中学校は526人減の7751人、高校は281人減の4827人となり、全体では減少となった。教員の採用者数は団塊世代の大量退職に伴い増加傾向が続いており、文科省の担当者は「中高での減少理由は分からないが、一時的なものではないか」と分析している。


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