飛行前にローター部品交換 墜落陸自ヘリ、新たに遺体 

陸上自衛隊AH64D戦闘ヘリ墜落から一夜明けた現場の住宅=6日午前7時43分、佐賀県神埼市千代田町

 佐賀県神埼市の住宅に陸上自衛隊のAH64D戦闘ヘリコプターが墜落した事故で、小野寺五典防衛相は6日、飛行前に4枚の羽根をつなぐメインローター(主回転翼)ヘッドという部品を交換していたと明らかにした。ヘリは飛行中にメインローターが分離してほぼ垂直に落下したとみられ、部品自体や整備に問題があった可能性がある。管制官との最後の交信が離陸2分後だったことも判明。機体の下から、行方不明の操縦士斉藤謙一2等陸佐(43)とみられる遺体が見つかった。

 メインローターが分離する事故は極めて異例。国土交通省航空局は、民間機で同様の事故は把握していないとしている。


  • LINEで送る