川内原発の事故想定で訓練 鹿児島、再稼働後3度目 

九州電力川内原発の重大事故を想定した防災訓練で、九電の福祉車両に乗り込むグループホーム入居者(中央)ら=3日午前、鹿児島県薩摩川内市

 九州電力川内原発(鹿児島県薩摩川内市)で重大事故が発生したことを想定し、鹿児島県など原発周辺の自治体は3日、防災訓練を実施した。1、2号機が新規制基準に適合し2015年に再稼働して以降、大規模な訓練は3度目となる。

 訓練は、震度6強の地震で川内原発の一部が電源を失い原子炉を冷却できなくなったとの想定で、山間部に住む高齢者らの避難支援や、地震で家屋が倒壊した被災者が安全に屋内退避できる態勢を整えるのが目的。鹿児島市の桜島や宮崎、鹿児島県境にある霧島連山など火山噴火の影響は今回想定していない。

 訓練の結果は、県の専門家委員会で議論して避難計画の向上に生かす。


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