井上靖さんが映画脚本執筆 戦前の内田吐夢作品 

井上靖さんが執筆に関わった「白銀の王座」の脚本

 作家の井上靖さん(1907~91年)が、内田吐夢監督の映画「白銀の王座」(35年)の脚本執筆に関わっていたことが明らかになったと、井上靖文学館と東京国立近代美術館フィルムセンターが1日、発表した。井上さんが映画会社の脚本部に約2年間、在籍していたのは知られていたが、上映された映画の脚本を手掛けていたことが判明したのは初めて。

 脚本は30年以上前から同フィルムセンターに保管されていたが、執筆者の名前が内田監督となっていたため、分かっていなかった。

 「白銀の王座」は小杉勇さん、市川春代さんらが出演。都会から来た若い女性が雪山で出会った男に引かれていく物語。


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