名古屋大が新たな免疫療法 臨床研究、がん攻撃力強化 

 患者の免疫細胞にがんへの攻撃力を高める遺伝子操作を加えて体内に戻す新たな免疫療法の臨床研究を、名古屋大が2月にも始めることが25日、分かった。他に治療法がない急性リンパ性白血病の患者が対象。国内では自治医大に次ぎ2例目の臨床研究で、安全性がより高い手法を使うとしている。

 キメラ抗原受容体T細胞(CAR―T)療法と呼ばれ、患者の血液から免疫を担うリンパ球を取り出し、がんになったリンパ球を認識して攻撃するよう遺伝子を操作し、体内に戻す。

 臨床研究は60歳までの患者12人に実施する。まず成人から始め、問題がなければ15歳以下の子どもに拡大する。


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