「火山灰に覆われ灰色に」 救助活動の消防隊員会見 

 噴火した草津白根山の本白根山で救助活動に当たった群馬県の吾妻広域消防本部の隊員らが23日夜、記者会見し「ゲレンデの斜面は噴石で穴が開き、火山灰に覆われて灰色になっていた」などと現場の状況を語った。

 隊員によると、最初にロープウエーの山麓駅で10人を確認。9人はスキー場のパトロール隊に救助され、1人は自力でたどり着いていた。スキーウエアに灰がかかっている人もいた。いずれもスキーで滑走中に噴石が当たるなどして、けがをしたとみられる。

 隊員は「(雪で視界が利かない)ホワイトアウトや寒さで、外に出るのがつらかった。状況が分からず、二次災害が怖かった」と話した。


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