いわき市の課税決定を取り消し 原発事故で休業ゴルフ場、福島 

 東京電力福島第1原発事故の影響で休業している福島県いわき市のゴルフ場が、クラブハウスなどの固定資産税の算出に使う評価額を、事故前と同程度の約2億円とした市の決定の一部取り消しを求めた訴訟の判決で、福島地裁(金沢秀樹裁判長)は23日、市の決定を取り消した。

 判決理由で金沢裁判長は「ゴルフ場と一体的に利用できない状況ではクラブハウスなどの需要が見込めないのは当然で、評価額も低下している」と指摘した。

 訴状などによると、ゴルフ場は第1原発から約30キロの所にあり休業しているが、市はクラブハウスなど建物7棟を約2億円と評価した。


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