小笠原諸島で新種のカニ発見 甲羅の横幅7ミリで「ぺたんこ」 

小笠原諸島・聟島列島の海域で発見された新種のカニ「ペタンココユビピンノ」=2016年9月(お茶の水女子大・吉田隆太特任助教提供)

 東京都とお茶の水女子大湾岸生物教育研究センターの吉田隆太特任助教らは18日、小笠原諸島・聟島列島の周辺海域で新種のカニを発見したと発表した。甲羅が押しつぶされ、ぺたんこになっているような形から「ペタンココユビピンノ」と名付けられた。10日付の国際学術誌に発表した。

 新種のカニは、甲羅の横幅が約7ミリと小型。ゴカイがすみかとしているストローのような形をした「棲管」の中から見つかった。ゴカイとの共生が考えられるという。

 これまでに発見されたコユビピンノ科のカニはゴカイと寄り添って暮らすが、今回はゴカイと離れた場所で発見されており、習性が異なる可能性がある。


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