東芝、債務超過解消が確実 WH関連債権を売却、資本改善 

東京都港区のビルの屋上に掲げられた東芝の看板=2017年3月

 東芝は18日、経営破綻した米原発大手ウェスチングハウス・エレクトリック(WH)の関連債権を、米ファンドのバウポスト・グループに売却契約を結んだと発表した。売却益と税負担の軽減効果を合わせて約4100億円の資本改善が見込めるため、債務超過の解消が確実になった。資産が負債を約2700億円上回る見込みだ。これにより東京証券取引所第2部の上場を維持する見通し。

 東芝は当初、18年3月末の債務超過額を約7500億円と見込んでいたが、昨年12月に約6千億円の第三者割当増資を実施して財務体質を大幅に改善した。ただ債務超過解消には、さらに資本改善を進める必要があった。


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